研修講師として活動を広げるために、商工会議所で講師依頼を獲得することは非常に効果的です。
しかし、商工会議所での講師活動の機会を得るのはそんなかんたんではありません。
多くのコンサルタントや士業の方がその方法について悩んでいます。
本記事では、商工会議所で講師依頼を獲得するための7つの集客方法をまとめましたので、興味のある方はこのまま読み進んでください。
1.商工会議所に入会して担当者とつながる
商工会議所は各市にあり、活動地域の商工会議所だけではなく、別の市・県の商工会議所に入会することができます。
個人・法人で1口あたりの金額は違いますし、商工会議所によっても異なりますが
平均的に見ていると、年間6,000-1万円前後で入会できます。
・地元の経営者の方とつながるチャンスが増える
・融資の時に有利になるために入会する(小規模事業者経営改善資金融資制度(マル経融資制度)
・各種経営サポートを受ける
・会報誌などで情報を得る
・担当の方と話しやすくなる など
これらの恩恵を受けることが可能です。
どんな時代でも言えることですが「直接会う」というのが一番かんたんかつ手硬い方法です。
2. 商工会議所が主催するセミナーに参加して担当者とつながる
講師依頼を獲得するための強力な方法の一つは、「直接セミナーに参加して担当者の方とつながる」です。
商工会議所で講師を依頼する際、信頼性が非常に重視されるため、会ったことがある人なのか、信頼関係のある人か、などで安心感が全く違います。
この時は、売り込まなくても良いので、まずは、名刺交換して、存在を知ってもらいましょう。
3. セミナーエージェント会社を活用する
商工会議所で講師依頼を獲得するもう一つの効果的な手段は、セミナーエージェント会社を活用することです。
セミナーエージェント会社は、さまざまな団体や企業と講師をつなぐ役割を果たしており、商工会議所向けの研修案件も取り扱っています。
エージェントのサイトに登録することで、商工会議所だけではなく、各種団体からの依頼を受ける機会を増やすことが可能です。
実際に僕の場合は、セミナーエージェント会社さんを通じて、名古屋北法人会さんからのご依頼もありました。(見つけてくれた担当者の方に感謝です)
セミナーエージェント会社に登録する際には、あなたの専門分野や得意とするテーマをしっかりとアピールすることが重要です。
但し、商工会議所向けの案件は競争も激しいため、登録したからと言って、必ずしも依頼が来るとは限りません。
掲載する情報が少ないと、比較対象にすらなりませんから、しっかりとあなたの強み・専門性を文面でアピールしていきましょう!
4.書籍・雑誌・テレビから
出版をされていることで、たまたま担当者の方が見てくれていることで知ってもらえるケースもありますし、同時に本を出版していることで、「専門家の中のより権威のある人なんだ」というブランディングにもなります。
たとえば、コンサルタント、税理士、中小企業診断士などの士業の先生でも、出版している先生なのか、そうではない先生なのかで、見られ方が変わりますし、やっぱり出版している方の方が依頼はしやすいはずです。
またテレビなどに出ている方の場合、「考査」を受けているのもあり、安心して選べる部分もあるようです。
5.ホームページやブログ経由
担当者が主宰する際に、外部講師の方を呼ぶ必要がありますが、その時に、
「業種 講師」
「○○ 研修」
「地名 業種 講師」
「講師派遣」
など、誰が適任なのか?と言うのを、ホームページやブログ情報を見て探すのも決して珍しくありません。
仮にSNSで見かけたとしても、「この人は本当に大丈夫な人なんだろうか?」ということで、GoogleやYahoo!で検索されることがあります。
やはり、ホームページがある先生なのと、ホームページがない先生なのとでは、安心感が全く違います。
何故なら、そのホームページが充実されていれば、その人がどんなことをやっている人なのか、実績などがヒアリングしなくとも分かるからです。
ちなみに、商工会議所さんに限らず、テレビの取材なども「ホームページやブログを見て連絡しました」というのは決して珍しくないようです。
また、金融機関さんも「この社長の会社、どんな会社なんだろう?」ということで見ていますし、既に取引をされている人は、不定期ではあれど「チェックされている」と思った方が良いです。
そう思うとSNSが流行っている今のご時世もSNSだけではなく、「ホームページを充実させておくこと」はとても大切だと感じます。
6.YouTube経由
ここ最近は講師を選ぶ検索先として「YouTube」も見られているそうです。
何故なら、YouTubeを見ることで
・どんな発信をしている先生なのか?
・どんな雰囲気の先生なのか?
・知識が豊富な先生なのか?
・ちょうど企画しなければならない先生に適正なのか?
担当者の欲しい情報が会わなくても一発で分かるからです。
セミナーエージェント会社にいくつか登録しようとしてみると分かりますが、意外と「YouTubeのリンクのある人は記載を(任意)」というな項目もあるんですね。
僕自身もYouTubeをやっていますが、今の時代「1人1チャンネル」は絶対に持っておいた方が良い時代だと発信しているのは、仕事が増える可能性が格段にあるからです。
YouTubeの運営は確かに大変ですが、24時間365日働く営業マンになりますから、ぜひ自分の分身を作るつもりで量産していきましょう。
7.既存の講師からの紹介
講師を探されている担当者の方は当然、既に商工会議所で講師をされている先生と知り合っています。
そのため「この分野に凄く強い先生はいらっしゃいませんか?」とヒアリングされるケースも出てきます。
その発言がキッカケで既に商工会議所で講師をされている先生から声をかけてもらえることもあります。
「この人なら紹介してもいいな」「あの人は頼りになるから一回声をかけてみるか」
そう思われる人に普段からなっておきましょう。(自分も大丈夫かw)
SNS経由で商工会議所から依頼が来るのか?
僕自身は「X・インスタ・Tiktokを見て、商工会議所さんから依頼が来た」という話は一度も聞いたことがありません。
今後は分からないですが、やっぱり上記の7つの方法が確率論が高い探され方になります。
商工会議所から得られるフィー(報酬)はどのぐらい?
あまり言わない方が良いかもしれませんので具体的な金額は「非公開」にしますが、そこまで高くありません笑
そのため、商工会議所のセミナー単体で生活をしようなんていうのは思わない方が良いでしょう。
ただし、ご自身をアピールする上ではこの上ない場所になっています。
「商工会議所で講師をしている」というブランディングがあれば、そこらの方よりも断然、信頼性も増えるものです。
後々、受講された事業所の社長から「もうちょっと詳しく聴きたいんだけど、、」と言われた場合、その先の商談が上手くいけば、あなたのお客さんになります。
商工会議所の講師活動は「ご自身のPR活動」として割り切れば、この上のない「顧客を開拓する場所」になるということです。
マーケティング用語で言うと「フロントエンドとバックエンド」という考え方ですね。
以前、「フロントエンドとバックエンドの解説」としてコーチング起業に特化した話をしています。どの業界にも当てはまる内容になりますので、興味のある方はご覧ください。
商工会議所の講師として選ばれるためにはどうすればいい?
まず繋がり方は上記の7つの方法でお伝えしましたが
・何の専門家の先生なのか?
・専門家としてのアピール
・講師としてふさわしい方なのか?
この辺りをしっかりと担当者の方に認識していただかなければいけません。
そこで重要なのが「①ホームページの充実化」「②自己アピール含めた資料作り」になります。
たとえば、ホームページの充実化であれば
・あなた自身の顔写真(これ重要)
・プロフィール文章
・専門分野
・講演テーマと概要文
・講演実績
・書籍、新聞含むメディア実績
・その他、仕事の想い など
セミナーエージェント会社に登録する時の項目に当てはめながら、特化したページを作っていきましょう!
また、自己アピール含めた資料作りであれば「A4用紙2枚ぐらい」までに上記の内容をまとめておきましょう。
言葉を選ばずに言うと、50枚も100枚も持って来られると保管場所に困るので、お邪魔になります笑
もし「過去に行ったセミナーのチラシ」であなたがアピールしたい分野があれば、1-2枚は持参するといいですね。
基本的には「口頭で話すこと」だけのことは、話半分程度で聴いているものだと認識してください。
担当者の方を納得させるためのツールとして、「ホームページ」や「資料」を持参することが大事ですので、本気で狙っているのであれば、しっかりと事前準備をしておきましょう。
まとめ
今回は「商工会議所で研修講師依頼を獲得するための7つの集客方法」を一挙公開させていただきました。
「商工会議所の講師になる方法」というのでお金を取ってる人もいますが、正直、この記事を見て、実践していただければ、50万、60万も払って学ぶ必要はなく、実現できるはずです。
また商工会議所だけではなく、各団体からの講師も本ページに書かれている内容で行けるはずです。
「講演実績」のPRページをどうやって書けばいいか分からない方は、ぜひ僕が作成したページを参考にしてください。