コーチングやヒーラーや士業の先生方は『PREP法』や『CREC法』をご存知でしょうか?
これらの手法はライティング(文章構成術)やスピーチで使われる手法で、より相手に『分かりやすく』内容を伝える事が出来る構成となっております。
これらを用いる事で、「文章の分かりやすさ」や「話の伝わりやすさ」が倍増します。
そこで、これから『PREP法』『CREC法』のついて詳しく解説していきますが、この記事では「文章」に絞って話を進めていきます(人に伝える際にも活用できます)
PREP法とCREC法とは
PREP法とは
「Point(結論)
「Reason(理由)」
「Example(実例・具体例)」
「Point(結論)」
というPREPの順で書く文章作成術のことです。
一方でCREC法とは、
「C:Conclusion(結論)」、
「R:Reason(理由)」、
「E:Evidence(証拠・事例)」
「C:Conclusion(結論)」
という構成になっています。
PREPもCRECも、基本的な考えは同じなのですが、一応両方覚えておかれるといいです。
これらの文章構成術において重視されている要素として“要点の明確化”です。
ブログの文章では長々と文が書かれているより、結論を最初に書き、理由や証拠などの根拠を提示する事により信頼性や分かりやすさが段違いに変わります。
結論を最初に持ってくる主な理由としては『悩みの解決』があり、根拠や理由などを後に持ってくる理由としては『納得』を得る為と言われています。
文章を読む場合、読者が飽きない文章というのは展開が早いモノではなく、納得出来る文章である事がとても重要になって来ます。
それを分かりやすくテンプレート化したものが『PREP法』や『CREC法』であり、分かりやすい文章の共通点をまとめたものになっています。
PREP法の5つのメリット
それでは、PREP法の5つのメリットを解説していきますね!
はい!宜しくお願いします!
1.説得力の向上
PREP法では結論や根拠の他に実例などを提示しているため、信ぴょう性の高い意見になりやすいです。
読者が理解出来る内容にするだけではなく、読者に分かりやすい文章の構成を行うことは、コーチングであっても、集客であっても、とても重要な要素になります。
2.内容の凝縮が可能
内容の凝縮とは「内容の単純化」を行う事でできる限り、分かりやすさを助長させる事が出来ます。
内容を凝縮させる事で、執筆者の意図や記事の理解が短い時間で伝わるというのがPREP法の1つメリットです。
3.文章作成がしやすくなる
PREP法では文章の大雑把なシナリオが決まっており、結論や理由の他に根拠などを基本的な順に構成する事で文章の構成がしやすくなります。
そして、コーチングを行う方の中にはPREP法を使用している人も少なくなく、読者の納得を引き出す為の文章構成術として人気な手法です。
4.読者が読みやすくなる
もちろんですが、分かりやすい文章は読みやすく集中力を保つ事ができ、読者が疲れずに最後まで読んで貰えることが可能になります。
PREP法では文章内の展開を速くする事で飽きさせず、疲れない文章を書くことが出来る他に文章の作成もしやすくなります。
5.信頼性の向上が見込める
説得力ある文書や論じる事が出来ている文章作成を行えば、自然と信頼性が向上するので自分の主張を相手(読者)に納得させる時に最適な文章構成モデルです。
そして、PREP法では話の流れが明確なので分かりやすく初めて書く方でも制作しやすい文章構成なので是非、チャレンジしてみてください。
端的に分かりやすくまとまっていると、記事を見ている側を、頭の中にスーッと入っていく感じがありますよね!
そうですよね~。
PREP法の3つのデメリット
1.一例などの提示が難しい
PREP法の特徴として根拠を提示する必要があり、根拠のない体験や噂などの紹介は難しくなるのでどうしても提示したい方は、事前に根拠のリサーチが必要になります。
根拠と併せて噂や体験などの紹介を行う事で読者の納得を誘え、記事や文章の価値が増加します。
2.長文の制作には合わない
長文制作ではPREP法の導入は難しく、制作しにくくなる場合があります。一般的なブログ記事(約3000〜5000文字)が最適だとも言われています。
ただ、話す際に使う際は、簡潔に内容が伝わるように、30秒~2分などの短い時間で伝えるのも重要です。TPOに応じて、使い分けるようにしていきましょう。
3.想い出話には向かない
PREP法は卒業式や入学式のスピーチなどで話すような思い出や体験を持ち込む場合には、使いづらい方法です。
・ビジネスの場で相手に内容をシンプルに伝える必要がある場面
・文章をシンプルにまとめながらも分かりやすく伝える必要がある場面
このような場面で利用できるものだからです。
ビジネスの場面では凄く使える方法だということが分かりました!
現場で使えるPREP法の例文事例2選
では、もう少し具体的にPREP法のイメージが湧いて欲しいので、2つ事例をお伝えします!
『事例1』
Point(結論):仕事では、時には根拠のない自信を持つ事がとても大切です。
Reason(理由):何故なら、自信がない状態でセールスをするよりも、自信がある状態でセールスをした方が「この人なら自分の問題を解決してくれそう」だと認識してくれやすいからです。
Example(実例・具体例):例えば、現時点では、サービスが若干伴っていなくても、根拠のない自信がある人は、「何か良いことをしてくれそう」となんだか期待してしまいますよね。
Point(結論):ユーザーを安心させるためにも、時には根拠のない自信を持つことが大切ではないでしょうか?
『事例2』
Point(結論):ホームページに力を入れることをオススメします。
Reason(理由):何故なら、自然検索で上位に上がってこれば、無料で集客ができるからです。
Example(実例・具体例):現状、御社のブログを拝見したところ、記事内に入れるべきキーワードが3点無かったため、その点を改善するだけでも最低15%以上のアクセスが増えることが予想されます。
Point(結論):そのため、ホームページに力を入れてみてはいかがでしょうか?
個別相談会などの場やプレゼンの場で、そのまま使えそうですね!
そうですね!ご自身が普段、行っているプレゼンや個別相談会でPREPを上手に使えないか?一度考えてみて欲しいですね^^
PREP法に似たSDS法とは?
SDS法とは、
「Summary(要点)」
「Details(詳細)」
「Summary(要点)」
この順に話を展開していくフレームワークのことです。
SDS法の文章構成術の大きな特徴として日常生活でも導入する事が出来る他、商品やサービスの紹介などにもオススメできる構成術です。
その他、一つのモノを詳しく説明をする『NEWS(ニュース)』やテレビのワイドショーでも導入されている手法でもあります。
SDS法の5つのメリット
1.わかりやすい説明が可能
SDS法では要点や詳細な情報などを説明するに適した手法になり、ワイドショーやTVニュースでも導入されている文章構成術でもあります。
そして、内容を凝縮することも可能になるので端的な説明にもオススメです。
2.私語を使った会話でもOK
日常でも使えるフランクな文章を構成する場合、SDS法を使用する事が良く、論文などの論じる力を要する場合にはPREP法がオススメです。
つまり、SDS法は日常でも使える文章構成術でもあるという事になります。
3.商品紹介に最適!
商品やサービスを分かりやすく説明出来るSDS法はブロガーや物販などを行っている方に人気な文章構成術の一つです。
要点や詳細を端的に解説する事が出来るのでコーチングにも活かせる知識でもあります。
4.3段階の説明で分かりやすい
SDS法の主な構成として要点と詳細、再度要点を記載するとなっているので記事の内容などが伝わりやすく、攻略法やコーチングを行う方には最適な手法となっています。
5.印象に残る構成作りが可能
SDS法は要点を繰り返し記載するので印象に残りやすく、短い文章であっても構成しやすいので日常でも使用出来る文章構成術です。
そして、集客や宣伝を行う場合にも短い文章で内容をしっかりつ当てる事が出来るので最適です。
SDS法の3つのデメリット
1.詳細な情報の記載が難しい
端的な紹介や解説に優れたSDS法では詳しい内容や詳細な情報の記載が難しく、専門的な分野などでは使用しにくい文章構成術でもあります。
その他、文章構成として論文には向いていないのでSNS集客などの導入が最適です。
2.内容の量が少ない
SDS法の文章構成ではシナリオや内容の情報量が少なくなり、閲覧者などが魅力を感じない場合も多々ある他に飽きてしまう可能性もあります。
3.面白みに欠ける
内容や詳しい情報の記載が難しいので面白みに欠ける事が多々あり、集客での導入は難しい一方で広告などの文字入れの構成ではとても参考になります。
SDS法の2つの使い方事例
それでは、2つ事例をご紹介します!
『事例1』
(Aさん)私は英語がとても好きです。
(Bさん)私は海外に住んでいた事があり、学校にも通っていました。その他、お買い物や友達との会話の他にもパーティーなどで英語と触れ合う機会が多くありました。
(Cさん)なので私は英語が今でも大好きです。
『事例2』
(Sさん)私は今、「喫茶店を開く事」を目標に行動しています。
(Nさん)喫茶店を開くには集客や宣伝の他、コーヒーやオムライスなどの色々な料理の勉強をする必要があります。その中でも私は今、経営で重要な「集客」について勉強しています。
(Sさん)私は今、喫茶店を開く為に「集客」について勉強しています。
PREP法と比べて、要約⇒詳細⇒要約の順番なんで、さらに端的に感じますね!
そうですね!PREP法もSDS法も基本概念は同じなので、使いやすい方を場面に応じて使い分けるといいと思いますよ!
まとめ
本日は『PREP法やSDS法』などの文章構成術について詳しく解説しました。
繰り返しますが、本記事は「文章構成」でお伝えしてきましたが、「プレゼンの場」や「商談」など、クライアントさんや問い合わせしてくれた見込み客さんに利用できる手段にもなりますので、ぜひ会話をする際にはご利用ください。