【出戻り増加中】「自由な働き方」は幻想だった?フリーランスから会社員へ回帰する人が増えている背景

近年、働き方改革やリモートワークの普及、さらにはフリーランス新法など国による推奨の動きもあり、現在、10人に1人、1300万人以上がフリーランスとして働いています

かつての昭和・平成のサラリーマン時代にあった長時間労働や理不尽な叱責が時代錯誤となり、自由に働ける環境が整ってきたかに見えます。

しかし、皮肉にも、今、多くの人がフリーランスから会社員へと回帰する、いわゆる「出戻り」現象が起きているようです。

一体、この「自由な働き方」の裏側には何が隠されているのでしょうか。

起業に憧れや自由な生活が優先して、現実をちゃんと見ていない副業&フリーランサーが増えてきたため、アメーバTVを引用して、本記事は解説をしていきます。(アメバさん良かったです)

1. 「理想の働き方」の裏に潜む不安と現実

フリーランスの道を選んだ人々は、必ずしもその生活に満足しているわけではありません。

フリーライターのYさん(33歳)は、当初は理想的だと思っていた働き方に対し、次第に不安を感じるようになったと語ります。

特に大きな懸念は、将来への不安です。

税金の問題: 収入が増えれば増えるほど、翌年の税金(住民税など)が上がること。

長期休暇の保証: ライフプランが変わるタイミングなどで長期の休みを取った際、自分の「席」が保証されないという不安。

さらに、映像制作をフリーで行っていたNさん(32歳)のように、フリーランスとして「失敗」し、4年前に会社員に転職したケースもあります。

彼の失敗の主な原因は、「正直稼げなかったこと」でした。

成功できるのは「ほんの一握り」であり、技術や技能がなければ難しいと専門家も指摘しています。

起業に向いていない人

2. スキルが目減りする?「成長機会の欠如」という盲点

多くのフリーランスが直面する重要な問題の一つが、「成長機会の欠如」です。

会社員として働いていれば、上司からの「いい感じの無茶ぶり」や、教え、ヒント、そして絶対的なデッドライン(締め切り)など、会社として「育てようとしてくれる」成長環境が整備されています

また、「次はあなたはこの部署です」といったジョブローテーションもあり、自分が想定していない仕事の経験も積むことができます。

しかし、フリーランスは基本的に「現状維持で楽にやっていく」イメージが強く、成長環境がありません

結果として、「自分の資産というか能力が目減りしていくような環境」だと感じる人もいます。

ライター業のYさんも、ずっと同じ仕事を繰り返し、「私ってライターしかできなくない?」と感じていたことが不安要素の一つだったと語ります。

これは本当に分かります。新しい情報を自分から取りにいかないと、どんどんみんな成長していくので、取り残されてしまう感覚があります。

また、社会運動の研究者からは、フリーランスは企業から都合よく使われやすく、搾取されやすいのではないかという懸念が示されています。

企業には労働組合のような交渉システムがありますが、フリーランスにはそれがなく、立場が不安定になりがちです。さらに、ライターや翻訳といった職種では、ChatGPTのようなAIの登場により、単価が劇的に下がるという厳しい現実もあります。

小田じゅん

ウチも以前はライティングを業務委託で任せていましたが、今は外注しなくなりましたね。一緒にビジネスを成長させていこうとする人じゃないと、割が合わないと感じます。

3. 会社員が提供する「心の安定」

なぜフリーランス経験者が会社員に戻りたいと願うのか?

それは、会社員という環境が提供する「心の安定」に繋がります。

会社員であれば、残業代が支払われるほか、万が一、自分が体を壊してしまったとしても、このぐらいは入ってくるという安心感があります。

さらに、長期的な視点で見ると、退職金などの制度があることも魅力です。

仕事が楽しくても楽しくなくとも、「一応毎月決まったお金がある程度入ってくる」という給料システムは、実は「すごいシステム」であり、この自動化の収益を羨ましいと感じる人もいます。

4. 30代の壁:戻りたいと思っても簡単ではない現実

しかし、一度フリーランスになると、会社員への再転職は容易ではありません。

転職エージェントによると、特に30代の転職活動は「今までの実績スキルで戦っていく」ことがメインになってしまい、職種を大きく変える異種への応募は難易度が上がる傾向にあります。

面接経験者である田端氏は、採用側の視点として、「20代で健康そうな若者」であれば未経験でも受け入れられる可能性が高いが、30代を超えると、実績がある経験者でない限り、なかなか雇ってもらえないという厳しい現実を指摘します。

小田じゅん

これはおっしゃるとおりでしょうね。

ウチにご相談に来る方も「起業したい」と口では言いますが

・ただ講座に通ったことがあるだの
・YouTubeなどを見てるだけで、ちゃんと知識を自分のものにしていない(ただ見てるだけ)
・パソコンが苦手で作業スピードが鬼遅い
・自信がない など

「本当に今までちゃんと仕事してきたの?」と思われるような30代、40代が起業に憧れを持つ人が増えてきている気がします。

もちろん「起業」自体に憧れを持つことを否定するつもりはありません。

しかし、夢ばかりを見ずに、やはり現実は見た方が良いのでは?と思うことがたくさんあります

みんな人生を変えるために、本業以外の時間は、ほとんどビジネスに費やしている人ばかりです。

当然、ご家族がいらっしゃる方は「旦那さん」もしくは「奥さん」に負担をかけていることもあるでしょうが、それが結果、「家族のためにやっていること」だと(半分)納得してもらってやっている方もいるぐらいですからね。

5. 「挑戦」と「流動性」を高める社会へ

フリーランスは、自分が好きな分野に進める「自由」が得られるが、自分の教育は自分で行う必要があり、競争とリスクを負う「プロ」の世界です。

だから中途半端な気持ちでやったところで、時間と労力を無駄にする可能性が高いです。

2か月、3か月、全力でやったところで「収入が0円」なんて当たり前の世界です。

そのため、Nさんのように「失敗」を経験した人を含め、「気軽に挑戦」ができ「安定した雇用の受け皿」として会社員に戻る選択肢があることは、社会の流動性を高める上で良いことだという意見もあります。

昔に比べ、会社員・フリーランス間の選択肢が増えたという意味では、状況は良くなっているといえるでしょうが、フリーランスはそんなに甘い世界ではないことを理解すべきだと考えます。

まとめ

繰り返しますが、「起業」自体に憧れを持つことを否定するつもりはありません。

自己管理できる人、自立できている人、挑戦して、絶対に成功してやるぞ!!と

そんな気持ちがある人は、ぜひ起業して、挑戦してください!

しかし一方で、夢ばかりを見て、やることをやらず、ちょっと上手くいかないとすぐに「弱音を吐く人」や「自信がない」という人もかなりの数います。

それであって、「高額商品」を売ろうとするという、努力をそこまでせず中身がすっからかんなサービスを売ろうとする姿勢はいかがなものかと思います。

やっぱりそういう人は、ラッキーで一時売れたとしても「長く続きしない」人ばかりです。

ちゃんと地に足を付けて、取り組んでいかなければフリーランスとして成功することは難しいですが、決して「ラクしてかんたんに結果が出る」なんて思わないことを強くオススメします。

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