本記事では生成AIツール「ChatGPT(チャットGPT)」と「Perplexity(パープレキシティ)」の違いを解説します!
ChatGPTって何?メリット・デメリットも解説
ChatGPTはOpenAI社によって開発されました。OpenAIは2015年にイーロン・マスクやサム・アルトマンらによって設立された人工知能研究企業です。
ChatGPTは大規模言語モデル(LLM=Large Language Model)の一種で、GPT(Generative Pre-trained Transformer)というアーキテクチャを使用しています。
これは膨大なテキストデータを学習し、文脈を理解して適切な文章を生成する能力を持っています。
ChatGPTの4つのメリット
①高い応答精度である
ChatGPTは、自然言語処理の分野で最先端の技術を用いて訓練されており、高い応答精度を持っています。会話の流れを把握し、適切な回答を生成するために、大量のデータで学習されています。
②自然な表現
ChatGPTは、自然な表現を持っており、人工的な回答を生成するようなことはほとんどありません。
これにより、人間との会話に近い体験ができます。
③多言語対応
ChatGPTは、複数の言語に対応しています。これにより、異なる言語を話す人々とのコミュニケーションが可能になります。
④文字の生成が迅速
文字の生成速度が速いため、質の高い記事を迅速に書き上げることができます。また、「○○に関する企画のアイデアを10個教えて」と言えば、頭を使わなくとも、ChatGPTが瞬時に導きだしてくれます。
ChatGPTの3つのメリット
①倫理的問題
ChatGPTは、大量のデータを使用して訓練されているため、個人情報の保護や偏見の排除などの倫理的な問題が生じる可能性があります。
②情報の正確性について
ChatGPTは、人間と同じように論理的思考や知識の獲得能力がないため、ある程度の限界があります。複雑な問題や専門的な知識については、情報の正確性が求められるため、知見のある人間がしっかりと精査しなければならない。
③引用先が不明のため、どこから引用したのかが分からない
Perplexityは「引用元(ソース)」が表示されるが、一方で、ChatGPTは、どこからデータが抽出されているかが不透明なので、少し情報の出どころや信頼性に欠ける感じが出てきます。
ChatGPTの活用事例は下記の記事にまとめましたので、宜しければそちらも併せてご覧ください。
Perplexity(パープレキシティ)って何?メリット・デメリットを解説
Perplexityは、Perplexity AI社によって開発されました。この会社は2022年に設立された比較的新しいスタートアップです。
PerplexityもChatGPTと同様に大規模言語モデル(LLM)を基盤としていますが、独自の特徴として、リアルタイムの情報検索機能を統合しています。
これにより、最新の情報を含めた回答が可能になっています。
a) 最新情報を含む質問応答:現在の出来事や最新のトピックについての質問に対応します。
b) 事実確認:回答の根拠となる情報源を提示するため、信頼性の高い情報を得られます。
c) 学術研究支援:最新の研究論文や学術情報へのアクセスを容易にします。
d) ニュース要約:最新のニュースを要約し、重要なポイントを抽出します。
e) トレンド分析:特定のトピックに関する最新の傾向や議論を把握するのに役立ちます。
Perplexityの3つのメリット
①素早く回答を出してくれる
かんたんな質問であれば、一瞬で回答を出してくれるため使いやすいです。
②ChatGPTのようにサインインのためのアカウント作成が不要
個人的には、アカウント作成は非常に手間な仕組みだと思っているが、PerplexityはYahoo!やGoogleの検索エンジンにように、ログインしなくとも利用することができるため、初めての方のハードルが低いと感じました。
③回答の引用元が明確
ChatGPTと異なり、情報の出どころの引用元(ソース)が明確なのと、より深く知りたい場合のリンク先が掲載されているため、信頼性が高い印象があります。
Perplexityの3つのデメリット
1.記事構成案を作らせるなら、ChatGPTの方が優れている印象あり
下記の動画でも解説していますが、サイトの記事構成案を作ってもらうなら、ChatGPTの方が優れている印象があります。
他にも
2.情報の解釈や分析の深さはAIの能力に依存
3.創造的なタスクよりも事実ベースの質問に適しているなど
これらをデメリットと呼べるかどうか分かりませんが、利用用途によって、Perplexityの方が優れているケースもあります。
ChatGPTとPerplexityの違い
①リアルタイム情報
ChatGPTは、Perplexityよりも若干、情報が古い印象があるため、最新情報を含めた方を出力したい場合は、Perplexityを利用された方が良いかもしれません。
②情報源の提示
ChatGPTは現時点では、引用元を提示しませんが、Perplexityは、引用先があるため回答の根拠となる情報源を明示します。またマイクロソフトのCopilot(コパイロット)も情報源のリソースを提示してくれます。
③特化した用途
ChatGPTは文章生成のみならず、画像生成もしてくれるため、生成AIツールの万能型ともいえるでしょう。Perplexityは事実確認や最新情報の収集に特に強みがあります。
AIの進化が加速するとどうなる?
これらのAIツールが進化することで良い側面と悪い側面をお伝えします。
まず、良い側面で言うと、「仕事の生産性が爆上がり」します。
既に弊社でもAIツールを活用していますが、今までかかっていた記事の作成スピードが大幅に短縮することができました。
その結果、記事の作成量を増やすことができていたり、仕事に費やす時間を少なくすることができています。
一方で悪い側面で言うと、「仕事が無くなる人が出てくる」ということです。これはAIに限った話ではないですが、今までの時代を見ていても、新しいものが出てくると、どうしても衰退する部分も出てきます。
例えば、今回の例で言えば、企業もしくは個人の方から委託して記事を作成していたWEBライターの方は大分厳しくなるのではないでしょうか。
何故なら、スタッフに「ChatGPTの使い方研修」を受けさせてしまったら、社内で充分回せてしまうからです。
勿論、記事の品質はSEOに関する知識は別途必要ですが、今までのように外部のライターに無作為に頼まなくても良くなるということです。
実際に弊社でも記事作成をライターさんに再委託しようと考えていましたが、ChatGPTやPeplexityなどが出てきたことで、依頼をやめ、自社で取り組むことを決めた背景もあります。
また、SEOに限らずPPC広告やリスティング広告のような広告運用代行の方もAIの進化により、便利になった側面がある一方で、弊害が出てきています。
それは何かと言うと、アカウント設計と広告文さえちゃんとしておけば、運用面はGoogleやFacebook内にあるAIに従っておけば最適化してくれるようになったため、頼る人を減らしても一人でビジネスを回せてしまうということです。
勿論、どの業界でも「実力のある人」は生き残ることは可能ですが、そうではない人は、今後、先細りしてしまうんだろうなという風潮は既に出始めてきているかなと感じています。
生成AIに関する学びを積極的にしたい、導入したい方へ
まずは2時間の研修プログラムに集約した生成AIセミナーを実施しています。
詳しくはこちらに掲載していますので、興味のある方はご覧ください。
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する情報も提供しています。
まとめ
今回は「生産性爆上がりツール!ChatGPTとPerplexityの違いを分かりやすく解説」しました。
AIツールは、業種・サービス・場面によってさまざまな使い方があるはずです。また、今デメリットになっている部分も、何かしら対策を講じてくるでしょうから、さらによりよくなっていくのは間違いありません。
便利なツールはどんどん使うことで、自分たちのビジネスを発展させていきましょう!