コンサルティングや養成講座を提供していると、ある「もったいない人」に頻繁に出会います。
能力はある。
やる気もある。
正しい方法も教わっている。
なのに、結果が出ない。
その原因は、スキル不足でも、努力不足でもありません。
「起こってもいないこと」に勝手に不安になって、自分から動けなくなっている。
今日は、この「自分の可能性をぶち壊す思考パターン」と、その解決策についてお話しします。
「勝手に不安になる人」の典型パターン
コンサルや講座を受けている人の中に、こんな人がいます。
パターン1:やる前から失敗を想像する
「これをやったら、批判されるんじゃないか」
「うまくいかなかったら、恥ずかしい」
「自分なんかがやっても、どうせ無理」
まだ何も起きていないのに、頭の中で勝手に「最悪のシナリオ」を作り上げる。
そして、そのシナリオに怯えて、行動できなくなる。
パターン2:相談せずに殻に閉じこもる
講座の途中で急に連絡が途絶える人がいます。
何かあったのかと思って連絡すると
「ちょっと自信がなくなって…」
「自分には向いていないかもと思って…」
と返ってくる。
なぜ、その時点で相談しなかったのか。
「迷惑をかけると思った」
「こんなことで相談していいかわからなかった」と言う。
でも、相談せずに勝手に止まってしまう方が、よほど問題です。
パターン3:他人の失敗を自分に当てはめる
「〇〇さんがうまくいかなかったらしい」
「ネットで批判されている人を見た」
「この方法で失敗した人もいるみたい」
他人の失敗事例を見つけてきて、「自分もそうなるかもしれない」と不安になる。
でも、その人とあなたは違う。
状況も、能力も、環境も違う。他人の失敗が、あなたの失敗を保証するわけではありません。
なぜ「起こってもないこと」に不安になるのか
この思考パターンには、いくつかの原因があります。
原因1:脳の防衛本能
人間の脳は、危険を回避するようにできています。
原始時代、危険を察知して逃げることが生存に直結していたからです。
この本能が、現代では「挑戦」に対しても発動してしまう。
新しいことをやろうとすると、脳が「危険だ!」と警告を出す。
まだ何も起きていないのに、「失敗するかもしれない」「批判されるかもしれない」と不安を感じさせる。
これは本能なので、完全になくすことはできません。
でも、「ああ、脳が警告を出しているだけだな」と認識できれば、振り回されずに済みます。
原因2:過去の経験からの思い込み
過去に失敗した経験、批判された経験、恥をかいた経験。
これらが「また同じことが起きる」という思い込みを作っています。
でも、過去と現在は違います。
あなたは成長しているし、環境も変わっている。
過去の失敗が、未来の失敗を決定するわけではありません。
原因3:「相談する=弱さを見せる」という誤解
相談できない人の多くは、「相談する=弱い」「迷惑をかける」と思っています。
でも、これは完全な誤解です。
相談できる人の方が、圧倒的に成長が速い。一人で悩んでいる時間がムダだからです。
コンサルや講座にお金を払っているなら、相談する権利があります。
むしろ、相談しないことの方がもったいない。
この思考パターンがもたらす「最悪の結果」
「起こってもないことに不安になる」ことの最大の問題は、本当の失敗を招くことです。
考えてみてください。
不安になって行動しない。
行動しないから結果が出ない。
結果が出ないから「やっぱり自分には無理だった」と思う。
これ、「不安が正しかった」のではなく、「不安になって行動しなかったから失敗した」だけです。
自己成就予言と呼ばれる現象です。
「失敗するかも」と思って行動しなければ、失敗する。
「批判されるかも」と思って発信しなければ、誰にも届かない。
不安が現実を作っているのです。
一方、不安を感じながらも行動した人は、成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。
でも、少なくとも「可能性」はある。
行動しない人には、可能性すらない。
これが、自分の可能性を「ぶち壊す」ということの意味です。
解決策:不安を消すのではなく、不安と共存する
ここからは、具体的な解決策をお伝えします。
解決策1:不安を「消そう」としない
まず大前提として、不安を完全に消すことはできません。
先ほど説明した通り、不安は脳の防衛本能です。
新しいことに挑戦する限り、不安は必ず発生します。
だから、「不安をなくしてから行動しよう」と思っていると、永遠に行動できません。
不安があっても、行動する。
これが正解です。
不安を感じている自分を否定せず、「ああ、不安だな。でも、やる」と決める。不安と共存しながら進む。
成功している人は、不安がない人ではありません。不安があっても行動している人です。
解決策2:「事実」と「妄想」を分ける
不安になったとき、紙に書き出してみてください。
「何が不安なのか?」
そして、それが「事実」なのか「妄想」なのかを分類します。
例:
- 「批判されるかもしれない」→ まだ批判されていない。妄想。
- 「うまくいかないかもしれない」→ まだやっていない。妄想。
- 「〇〇さんに嫌われたかも」→ 確認していない。妄想。
ほとんどの不安は「妄想」です。
まだ起きていないことを、勝手に想像しているだけ。
事実と妄想を分けるだけで、不安の大部分は消えます。
解決策3:最悪のケースを具体的に考える
不安を感じたら、あえて「最悪のケース」を具体的に考えてみてください。
「批判されたら、どうなる?」
「失敗したら、どうなる?」
「恥をかいたら、どうなる?」
具体的に考えると、意外と「大したことない」とわかります。
批判されても、死なない。
失敗しても、またやり直せる。
恥をかいても、1週間もすれば誰も覚えていない。
漠然とした不安は大きく見えますが、具体化すると小さくなります。
解決策4:すぐに相談する
これが最も重要です。
不安を感じたら、すぐに相談してください。
コンサルを受けているなら、コンサルタントに。
講座を受けているなら、講師に。信頼できる仲間がいるなら、その人に。
「こんなことで相談していいのかな」と思う必要はありません。
むしろ、小さな不安のうちに相談した方がいい。
一人で抱え込んで、殻に閉じこもって、気づいたら数週間経っていた。
これが最悪のパターンです。
相談すれば、5分で解決することがほとんどです。
一人で悩んでいた時間は何だったのか、というくらいあっさり解決します。
相談できる環境にいるのに、相談しないのは、お金をドブに捨てているのと同じです。
解決策5:「小さく」始める
不安が大きすぎて動けないときは、行動を「小さく」分解してください。
「SNSで発信する」が怖いなら、「下書きを1つ書く」だけでいい。
「商品を売る」が怖いなら、「1人に声をかける」だけでいい。
「セミナーをやる」が怖いなら、「友人に練習相手になってもらう」だけでいい。
小さな一歩を踏み出すと、「なんだ、できるじゃん」と思える。
その成功体験が、次の一歩を踏み出す勇気になります。
まとめ:不安は「行動しない理由」にならない
起こってもいないことに不安になって、自分の可能性をぶち壊す人。
本当にもったいないです。
能力はある。
環境もある。
サポートもある。
なのに、頭の中の「妄想」に負けて、動けなくなっている。
不安は、行動しない理由にはなりません。
不安を感じるのは、人間として当たり前。でも、不安を感じたまま行動することはできる。
そして、不安を感じたら、一人で抱え込まないでください。
すぐに相談してください。
相談できる環境にいるのに相談しないのは、自分から可能性を捨てているのと同じです。
あなたの不安の99%は、まだ起きていないことです。
起きてから考えればいい。起きたら、そのとき対処すればいい。
まだ起きていないことに、今の時間とエネルギーを奪われないでください。
その時間とエネルギーは、行動に使ってください。行動した先にしか、結果はありません。

