「時間外労働の上限規制」の猶予期間が終了した2024年問題。
人手不足、そして若手の離職。
今の建設業界は、現場の安全管理や施工管理だけでなく、膨大な「書類作成」という業務に追われています。
現場から帰ってきて、事務所で夜遅くまで日報を書く。
施工計画書の文章が思い浮かばず、パソコンの前で固まってしまう。
そんな悩みを抱える建設会社の皆様へ。
実は今、「ChatGPT」などの生成AIを使って、この事務作業時間を劇的に減らすことが可能です。
スマホやタブレットがあれば、明日からすぐに実践できる「現場のためのAI活用術」をご紹介します。
建設業が抱える課題とAIの相性
建設業の仕事は、大きく分けて「現場業務」と「事務業務」があります。
現場業務をAIに任せることはまだ難しいですが、「事務業務」に関しては、AIが最も得意とする領域です。
特に建設業で負担となっている以下の3つは、ChatGPTで即座に効率化できます。
①毎日の工事日報や作業報告書の作成
②危険予知活動(KY活動)の項目出し
➂若手社員へのマニュアル作成や技術継承
これらを活用することで、現場監督が本来集中すべき「安全管理」や「品質管理」に時間を使えるようになります。
活用事例1:音声入力 × ChatGPTで「日報」を3分で完了させる
手始めに一番効果が出やすいのが「日報」です。
現場で起きたことをメモ書き、あるいはスマホの音声入力で「箇条書き」にしておき、それをChatGPTに整えてもらうだけで、提出可能な立派な日報が完成します。
例えば、現場で以下のようにスマホに向かって話しかけ、メモを取ります。
(メモの内容) 今日は晴れ。3人で作業。2階の配管工事終わった。明日は3階やる。材料が少し足りないから発注必要。Aさんがヒヤリハットあった、脚立のロック忘れ。注意した。
このメモをChatGPTに渡して、「この内容で、上司に提出する業務日報を作って」と頼むだけで、以下のような文章が一瞬で生成されます。
生成された日報
【業務日報】 天候:晴れ 作業人員:3名【進捗状況】 本日は2階の配管工事が完了いたしました。明日より3階の工事に着手予定です。
【連絡事項】 資材の不足が見込まれるため、追加発注の手配が必要です。
【安全管理・ヒヤリハット】 脚立作業においてロックの確認不足がありました(作業員:A氏)。その場で注意喚起を行い、作業前の点検徹底を指導いたしました。
いかがでしょうか。
これまで事務所に戻ってから20分〜30分かけていた作業が、現場からの移動中や休憩中に数分で終わります。
活用事例2:マンネリ化した「KY活動」に鋭い視点を入れる
毎朝の危険予知活動(KY活動)。毎日同じような作業が続くと、どうしてもマンネリ化し、「足元注意」「開口部注意」など、形式的な項目ばかりになりがちです。
そこでChatGPTの出番です。
「今日は雨上がりで、足場解体作業を行います。初心者が1名います。予想される危険ポイントを5つ挙げて」と質問してみてください。
すると、AIは以下のような具体的な指摘をしてくれます。
- 雨上がりによる足場の滑りやすさと、解体時のバランス崩れ
- 濡れた部材の落下リスク(手袋が滑りやすいため)
- 初心者が解体手順を誤り、バランスを崩す可能性
- 解体材の受け渡し時の声掛け不足による接触事故
「確かに、雨上がりだから手袋が滑るな」と気づきが得られ、より質の高い安全朝礼が可能になります。
活用事例3:ベテランの暗黙知をマニュアル化する
「見て覚えろ」が通用しなくなっている今、マニュアル化は急務です。
しかし、ベテラン社員にはマニュアルを書く時間がありません。
そんな時は、ベテラン社員へのインタビューを録音し、その文字起こしをChatGPTに読ませてみてください。
「この話の内容をまとめて、新人向けの『安全作業手順書』を作って」と指示すれば、熟練のコツや注意点が整理されたマニュアルの原案が出来上がります。
導入のハードルは「難しそう」という思い込みだけ
生成AIやChatGPTと聞くと、「難しそう」「パソコンが得意な人じゃないとできない」と思われがちです。
しかし、かんたんな使い方であれば「LINEで会話をするのと同じくらい」簡単です。
大切なのは、「どんな指示(プロンプト)を出せば、現場で使える回答が返ってくるか」を知ることだけです。
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