今、人材育成やコミュニケーションを円滑にする手法の一つとして、『コーチング』が注目されています。
・コーチングで起業したい方
・職場などの人間関係を良好にするためにコーチングを学びたい
・仕事のプロジェクトを行っていく上で円滑に進めていきたいから学びたい
・自分の悩みや問題点をコーチングの力で解決したい
・自分とセッションをすることで、クライアントさんがやる気になるようにしたい など
様々な理由でコーチングを学びたいと考える人も多いでしょう。
本記事では、コーチングを深く学びたい方や、積極的にコーチングスキルを高め、現場に取り入れていきたい方に向けに解説をしていきます。
そもそも『コーチング』とは?
コーチングとは、相手の話に耳を傾け、意見を受け入れたり、こちらから質問を投げかけながら、相手に気付きを与えて、その相手の達成したい目標に導くコミュニケーション手法のことです。
家庭や子育てにも使えるのは勿論のこと、ビジネスの現場では、本人の自主性を促し、本人の可能性を最大限引き出していきながらコミュニケーションを図っていきます。
コーチングの大きな特徴は、行動を高圧的に強制するのではなく、本人の自発性を促し、相手や本人が自分の内面での対話を繰り返すことにより、自身の可能性を拡げていきます。
コーチングを受けることでどんな効果がある?
コーチングを受けると、どのような効果が期待できるのでしょうか?
コーチングは自分の内面と向き合い、新たな気付きをもたらしてくれます。
自分の考え方が変わったり、行動の変化など、様々な実感を持てるでしょう。
例えば、、
・自主性を高める事で目標の達成力や問題の解決力を向上
・対人スキルやコミュニケーション能力の向上
・メンタルを整える事でパフォーマンス力の向上 など
その他、自分の可能性を引き出す等、様々なメリットが考えられます。
思考をキレイに整えたい方にとっても良さそう!
よく人間関係で揉める人は、コーチングスキルを取りいれるだけで、取り入れる前よりは温厚な気持ちになれますね(笑)
逆に、以下のようなデメリットも存在します。
・コーチとクライアントの相性が悪い場合に十分な結果が得られない
・結果が得られるまでに長期間が必要なケースが多い。
・あくまでも変わるキッカケを与えるのであり、本当に変わるのは本人の意識
になります。
コーチングに必要な3つの基本スキル
まずコーチングについて学ぶ前に、コーチングに必要な3つの基本スキルを説明します。
是非、教えてください!
それでは、基本スキルを解説していきましょう!
①相手の話を聴くスキル
コーチングは、相手の話を単に話を聞けばいい訳ではありません。
相手の立場や状態などを理解し、相手が安心して話しやすい状態を作ることが重要です。
自分の言いたいことだけを、結論付けて「ダーーーー」といいたい気持ちは非常に分かりますが、まずは、その意見は一旦置いといて、相手の話を真っ先に聴くスタンスが大切になります。
②問題に応じた問いかけが出来るスキル
コーチングは目標や目的を達成するための答えを相手が引き出せる様に、問題に応じた問いかけが出来なければなりません。
③相手を認めるスキル
コーチングの場合、まずは相手の現状を受け入れ、相手の話を否定せずに承認することが大切です。
コーチングは『自分自身の目標達成や問題解決に導くコミュニケーション』なので、自身の価値観や世間での「普通」、や変に他人との比較などは不要です。
目標達成や問題解決のためにどうすればいいのかを、相手が選択出来るように促す事が大切です。
上記で解説した3つのコーチングのスキルは、人と接する上では欠かせないスキルとなります。
また、コーチングはマネジメントなどの職場だけでなく、日常生活での人間関係など様々な場面でも活用ができます。
それでは、コーチングの学ぶためのスタンダードな方法を3つ紹介します!
コーチングを学ぶ主な3つの方法
①コーチングの関連書籍を読む
昨今では、コーチングに関する書籍が数多く出版されています。
個人的には、コーチングの知識を学びたい場合は、まずは、高額のコーチングを受けることをする前に、苫米地英人さんの書籍やNLP(神経言語プログラミング)系の本を読んでみるだけで、かなりのコーチング知識が身に付くかと思います。
■コーチングの関連の書籍を読む4つのメリット
・今の自分が読みやすいと思うコーチング書籍を選択できる
・自分のペースで勉強できる
・時間や場所に捕らわれず、コーチング知識を習得できる
・ブックオフに行けば、1冊@100円~500円で知識が学べる など
■コーチングの関連の書籍を読むデメリット
・インプット(読書)で満足してしまい、行動しない可能性が高い。
・文章の解釈を間違えてしまうと、間違った認識になってしまう。
・現場でのケーススタディには対応できない。
特に知識は増えたとしても、いざ現場でやってみると、「思ったように上手くいかなかった」等、自分が想定していた効果が出ないケースがあります。
確かに、現場に出てみると、違った反応があったり、効果が無かったり、と教科書的なことばかりではないですよね。
その結果が出なかった原因の追及が自身ででき、解決できる人であるなら、書籍のみで良いかもしれません。
しかし、それが難しいという方は、コーチングのことについて行き詰まった時に、相談に乗ってくれる師匠や先生からもしっかりと学ぶと良いでしょう。
②コーチングを受ける
ご自身で、実際にコーチングの実績の経験が多い方のコーチングを受けてみるのも1つの手です。
書籍で得た知識のみではなく、自分の悩みや解決したいことをどういうセッションの仕方で解決してくれるのか?を体験してみるのは、非常に勉強になるので、個人的には時間のある時には、体感して欲しいですね。
■コーチングを受講する3つのメリット
・客観的なコーチング(良い面・悪い面)を体感できる
・現場で活用できる「言葉がけ」や「テクニック」を感覚で感じられる
・「これなら自分にもできる」という自信になることがある など
■コーチングを受講するデメリット
・自分に合うコーチの見極めが必要。
・外れのコーチにも当たることはある(それも経験)
・タダでは受けられないため、お金がかかる
個別のコーチング(1:1)と組織コーチング(1:多)で行うコーチングでは、得られる効果や目的は異なります。
ただ、ご自身でコーチング知識やスキルを活用することを考えているのであれば、どちらの場面でも使えた方が重宝される人材にはなれるはずです。
「クライアントとしての視点」と「提供者としての視点」、この2つの視点で物事を見ることが大切ですね!
はい!そうですね!
③コーチング講座(スクール)を受講する
昨今、数多くのコーチング講座やスクールが存在しています。
中には、「何を基準にして選べばいいか分からない」という方もいらっしゃいるかと思います。
昔は、コーチングを学ぶには、対面での場でしか受講することができませんでしたが、今では、オンラインで学ぶことができるため、日本全国、海外、どこに居ても学ぶことができます。
そのため、県外に中々出ることができない事情のある方にとっては、非常にコーチングスキルは学びやすい環境になっています。
また、対面で学ぶことに抵抗があったり、移動する時間が勿体ないなと思う方も、オンラインの受講だけでもいいかもしれません。
小さなお子さんがいらっしゃるお母さんには、オンラインでの勉強って凄く良いですよね! 対面だとどうしても、子どもを親や旦那さんに預かってもらわないといけないから。。
そうですよね。そう思うと自宅で学ぶのが「普通」になってきているので、良い時代になりましたよね~。
■コーチング講座を受講する4つのメリット
・体系化してコーチング知識とスキルを習得できる。
・3~6カ月間に集中してスキルを習得できる
・講座生同士で、勉強と実践練習ができるので、モチベーション維持がしやすい
・スクールによっては、コーチング資格を取得できるところもある。
■コーチング講座を受講するデメリット
・自分に合うコースかの見極めが必要。
・3~6カ月間の一定期間は、コーチングスクール通う時間が必要
・講座の費用が、約20万~150万前後かかる。
・講座の場合、個別セッションがないor少ないため、個別に聴きたい人にとっては物足りない
・自分が上級者、参加者が初心者が多い場合、物足りなさや居心地の悪さを感じるかも。
関連書籍を読む方法は、コーチングを学ぶ足掛かりとしては、手軽に行えますが、当然、読むだけでは、コーチングスキルは高くなりません。
講座の場合、「基礎的な知識&スキル」や「応用的な知識&スキル」を得られるだけではなく、成長意欲の高い方と触れ合えたり、切磋琢磨できる仲間とも出会えますので、そういった切磋琢磨できる仲間を求めている方には非常にオススメです。
コーチング講座(スクール)を受講の注意点
ここからは講座(スクール)形式の注意点をお伝えしていきます。
どうしても講座の場合は、多数の参加者がいるため、個々により「レベルの差」があります。
既にそれなりのスキルを持っている方の場合だと、参加者同士と触れ合うに嫌気を指してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
逆にまだ全然、知識やスキルが乏しい方が講座に参加してしまうと、「場違い」なような居心地の悪さを感じてしまい、勉強に熱が入らなくなる可能性もあります。
これ、すごく分かります。私も以前、そう感じて参加しなくなっちゃったことがありますから。今思えば、単なる「思い込み」だったんですが、当時は、そう思えなかったですね(泣)
そういった可能性のある方は講座の受講を検討するのではなく
「①書籍」もしくは「②個別でコーチング受講」されることをオススメします。
まず自分がコーチングをどのように活用したいのかを考え、自身に合った方法を検討していきましょう。
性格によって、「合う・合わない」は必ずあるため、どの選択肢をとるかは、自分の性格に合わせていきましょう!
コーチングを学ぶのに重要なこと
コーチングを学ぶための主な方法をご紹介しましたが、どれにも共通して言える事は、繰り返しになりますが、『勉強するだけでは意味がない』という事です。
知識やスキルを学ぶだけではなく、学んだことを実践して成果に繋げていく事が重要です。
・何故、その先生や講座カリキュラムで学ぼうと思ったのか?
・自分自身がどんなことを解決したくてコーチングを学ぶのか?
・どんな場面で利用したくて、コーチングを学ぼうと思ったのか?
など、あなたが「何のためにコーチングを学ぶのか?」という目的を明確することが重要です。
資格の必要性はある?資格が無くても仕事ができるのか?
資格があった方が良いですか?と言われる方って多いですよね。
確かにそうですね~。資格は最低限の知識とスキルの証明なので、コーチング業界においては、特に無くても困らないですね。
現時点ではコーチングは、国家資格ではないので、なくても活動すること自体に支障はありません。
但し、資格自体は知識やスキルの証明となりますので、取得しておいて、損はありません。
ただ、資格があるから生計が成り立つことはありません。
逆も然りで、資格がないから生計が成り立たない、ということはありません。
コーチングの世界は、本当に実力と人気商売の世界です。
そのため、受けたクライアントさんが「良い!」と思えば、口コミで増えていくことは十分に考えられます。
講座やスクールなどでは資格取得の支援をしている所もありますので、どうしても資格を取りたい方は、機会があれば活用するのも良いでしょう。
コーチング起業で成功したい気持ちのある方は、下記の記事も併せてご覧ください。
ズバリ、コーチング業界の年収はどのぐらい?
駆け出しのコーチの方であれば、1万~10万円と副業レベルという感じです。
ただ、誰しもが皆、駆け出しの頃があり、その道を通らなければいけません。
そして、それなりのクライアント数を抱えている方の場合、年収1000万円は超えてきます。
また、コーチング業界でも、かなり著名クラスになってくると、1億円~2円以上を到達している方もいらっしゃいます。
コーチング起業は、初期費用も固定費も少ないビジネスなので、非常に夢のある仕事かもしれませんね!
自分でコーチングのお仕事を本格的にするのであれば、ネット集客は絶対に覚えておいた方が良いでしょう。
特にブログやメルマガ集客は非常に効果が高いため、もし興味がありましたら、こちらの記事も併せてご覧ください。
コーチングを学ぶなら押さえておきたい4名とは?
日本だと「苫米地英人」さんでしょうか。
僕は書籍や動画のみでしか情報を得たことがありませんが、非常に理に適う内容を話される印象を受けました。
また、世界的にコーチング業界で有名なのは、「アンソニーロビンス」「マイケルボルダック」「ジェームススキナー」の3名でしょうか。
彼らの書籍や存在に関しては、コーチングを学ぶのであれば、知っておいて損はありません。
特にアンソニーロビンスにおいては、動画サービスのネットフリックスで、「アンソニーロビンス」という映画があるぐらい、コーチング業界では有名な方です。
彼のセミナー、DWD(Date with Destiny)などを海外で受講しようとすると、数日間だけで、渡航費と受講費で100万円前後はかかってきます。。
そのお金を払う資金が無い方や勇気がまだない方は、まずは映画から見てみるのも1つの方法です。
まとめ
コーチングとは、目標達成や成長促進を支援するコミュニケーション手法です。
仕事や日常生活での人間関係にも活用出来るので、あらゆる場面で役に立ちます。
コーチングを学ぶには関連書籍や個別コーチング、講座の受講など、いくつか方法があります。
自身の目的や状況によって、必要なものもや学び方も変わってきます。より良い方法を選択しスキルアップしていきましょう。
またどの方法にしても、コーチングは学び続けていくものになりますので、知識やスキルを学びそれを実践して成果に繋げていきましょう!