Claude Codeの使い方でつまずく人の多くは、インストールで止まっているのではなく、「入れたあと、何をどう頼めばいいのか分からない」ところで止まっています。
このツールは名前に「Code」と付いていますが、プログラミング専用ではありません。
日本語で指示するだけで、パソコン内のファイルを読んで、整理して、書き換えてくれるAIエージェントです。
その代わり、通常のチャットAIより慎重な設定が必要になります。
この記事では、AI初心者が最初に知るべき内容を、つまずかない順番で解説します。
読み終わる頃には、自分のパソコンで安全に最初の作業を任せられる状態になります。
- Claude Codeとは何か、チャット型AIと何が違うのか
- インストールから最初の指示までの具体的な手順(Windows / Mac)
- AI初心者が守るべき「調査→計画→承認→実行→確認」の5ステップ
- コピペで使える初心者向けの指示文テンプレート4種
- 事故を防ぐために必ずやるべき安全設定7つと、やってはいけない使い方8つ
- Claude Codeとは?チャット型AIとの決定的な違い
- Claude Codeでできること|「Code」とあるがプログラミング専用ではない
- 使い始める前に必要なもの|料金プランと4つの入り口
- Claude Codeのインストール方法と初回ログイン【Windows / Mac】
- AI初心者が最初にやるべき基本的な使い方5ステップ
- コピペで使える初心者向け指示文テンプレート4選
- 最低限おぼえる基本コマンドとスラッシュコマンド
- CLAUDE.mdでClaude Codeに守らせるルールを決める
- 【重要】初心者が必ずやるべき安全設定7つ
- Claude Codeでやってはいけない使い方8つ
- 非エンジニアの業務活用例|プログラミング以外の使い道
- Claude CodeとChatGPT・GitHub Copilotの違い
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|最初の1週間でやることチェックリスト
Claude Codeとは?チャット型AIとの決定的な違い
Claude Codeとは、Anthropicが提供するエージェント型のAIツールです。
ターミナル(コマンドを入力する黒い画面)やVS Code、デスクトップアプリから起動して使います。
ChatGPTやClaudeのチャット画面との一番の違いは、「答えを返すだけ」で終わらない点にあります。
チャット型AIは文章やコードを提示するところまでが仕事で、それをファイルに反映するのは人間の役目でした。
一方このツールは、あなたのパソコン内のフォルダーを実際に確認し、ファイルを作り、書き換え、コマンドを実行するところまで自分で行います。
つまり、「相談相手」から「実際に手を動かす作業者」に変わったわけです。
| 比較項目 | チャット型AI(ChatGPT・Claudeなど) | Claude Code |
|---|---|---|
| できること | 文章・コードを提示する | ファイルの作成・編集・コマンド実行まで行う |
| ファイルの扱い | 人間がコピペして反映する | 直接読み書きする |
| 作業範囲 | 1回のやり取りで完結しやすい | 複数ファイル・複数手順にまたがる作業を続けられる |
| 起動場所 | ブラウザ・アプリ | ターミナル / VS Code / デスクトップアプリ / Web |
| 必要な注意 | 出力内容の確認 | 出力の確認+権限とアクセス範囲の管理 |
この「直接書き換えられる」という性質が、便利さの理由であり、同時に注意が必要な理由でもあります。だからこそ、後半で説明する安全設定が重要になります。
Claude Codeでできること|「Code」とあるがプログラミング専用ではない
具体的にどんな作業を任せられるのか、代表的なものを挙げます。
- ファイルの作成・編集
- 複数ファイルの一括修正
- Webサイトやアプリの作成
- エラー原因の調査と修正
- 資料や文章の整理・リライト
- フォルダー内のデータ分析(CSV・Excelなど)
- Gitを使った変更履歴の管理
- 外部サービスとの連携(MCP経由)
- 定型作業の自動化
注目してほしいのは、後半の「資料の整理」「データ分析」「定型作業の自動化」です。これらはプログラミングの知識がなくても頼める作業です。
実際、公式のクイックスタートでも「有能な同僚と話すように話してください」と案内されています(Claude Code公式クイックスタート)。専門用語で指示する必要はなく、日本語で「何をしてほしいか」を説明できれば動きます。
このフォルダー内のCSVファイルを読んで、月別の売上を集計した表を作ってください。
議事録のテキストから、決定事項と次のアクションだけを抜き出して一覧にしてください。
このように、パソコン上で行っている事務作業の多くが対象になります。
名前の「Code」に惑わされて、エンジニア以外が対象外だと思い込む必要はありません。
使い始める前に必要なもの|料金プランと4つの入り口
必要なプラン:無料プランでは使えない
まず押さえておきたいのは、Claude Codeは無料プランでは利用できないという点です。
公式の料金ページでは、Claude CodeはProプラン以上に含まれる機能として案内されています。
| プラン | 月額(2026年8月時点) | Claude Code |
|---|---|---|
| Free | $0 | 使えない |
| Pro | $20(年契約なら月$17) | 使える |
| Max | $100〜(5x / 20xの2段階) | 使える |
| Team | 1席$25(年契約なら$20) | 使える |
| Enterprise | 1席$20+API従量 | 使える |
このほか、Claude ConsoleのAPIクレジットや、Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryといったクラウド経由でも利用できます。最初の1本目はProで十分です。使用量が足りなくなってからMaxを検討すれば問題ありません。
4つの入り口:初心者はVS Codeが安全
Claude Codeには複数の使い方の入り口があります。同じ機能でも、初心者にとっての扱いやすさは大きく違います。
| 入り口 | 特徴 | 初心者へのおすすめ度 |
|---|---|---|
| ターミナル(CLI) | 公式の基本形。すべての機能が使える | △ 慣れが必要 |
| VS Code拡張機能 | 変更前後の差分が画面で見える | ◎ 最もおすすめ |
| デスクトップアプリ | インストールが簡単。ターミナル操作が不要 | ○ 手軽に試すなら |
| Web版(claude.ai/code) | ブラウザから利用できる | ○ 環境を汚したくない場合 |
AI初心者にはVS Code拡張機能をおすすめします。
理由は単純で、「どのファイルが、どう書き換えられたのか」が差分表示で目に見えるからです。
ターミナルだけで使っていると、気づかないうちに意図しない変更が入っていた、という事態が起きやすくなります。
VS Code版の導入手順は次のとおりです。
- VS Codeを開く
- 左側の「拡張機能」を押す
- 「Claude Code」と検索する
- Anthropicが提供する拡張機能をインストールする
- 作業したいフォルダーをVS Codeで開く
- コマンドパレット(Windowsは Ctrl + Shift + P)を開く
- 「Claude Code」と入力して起動する
Claude Codeのインストール方法と初回ログイン【Windows / Mac】
インストールコマンド
公式が案内しているインストール方法は、ネイティブインストーラー(推奨)・Homebrew・WinGetの3つです。
以前よく紹介されていたnpm経由の方法は、現在の公式クイックスタートには掲載されていません。
これから始める人は、下記のネイティブインストーラーを使ってください。
Windows(PowerShell)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
macOS / Linux / WSL
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
Mac(Homebrew派の場合)
brew install --cask claude-code
ネイティブインストールはバックグラウンドで自動更新されるのが利点です。
一方、HomebrewやWinGetでは自動更新されないため、brew upgrade claude-code などを定期的に実行する必要があります。
なお、Windowsで「The token '&&' is not a valid statement separator」と表示されたら、CMD用のコマンドをPowerShellで実行しています。プロンプトの先頭が「PS C:\」ならPowerShell、「C:\」だけならCMDです。
Windowsユーザーへの補足:Git for Windows も入れておくことが推奨されています。入っていない場合、シェルとしてPowerShellが使われます。
初回ログイン
インストールが終わったら、ターミナルで次のコマンドを入力します。
claude
初回起動時にログインを求められるので、ブラウザで認証を完了してください。一度ログインすれば認証情報が保存され、毎回入力する必要はありません。アカウントを切り替えたいときは、セッション内で /login と入力します。
作業するフォルダーで起動する
ここが初心者の最初の分かれ道です。Claude Codeは、起動したフォルダーを基準にファイルを見ます。
つまり、デスクトップ全体で起動すれば、デスクトップ上のすべてのファイルが作業対象の候補になります。そうならないよう、専用の作業フォルダーを作ってから起動してください。
cd Desktop
cd Claude作業
claude
起動すると、画面上部にバージョン・使用中のモデル・作業ディレクトリが表示されます。/help でコマンド一覧、/resume で前回の会話の再開ができます。
【画像挿入位置】起動直後のターミナル画面|alt="Claude Codeを起動した直後のターミナル画面"
AI初心者が最初にやるべき基本的な使い方5ステップ
ここからが本題です。インストールできても、頼み方を間違えると事故ります。
初心者が失敗する最大の原因は、いきなり「全部直して」と丸投げすることです。
AIは指示どおりに動くので、曖昧な指示を出せば曖昧な範囲で書き換えます。
それを防ぐために、次の5ステップを型として覚えてください。
ステップ1:調査だけを依頼する
最初のセッションでは、まず何も変更させないのが鉄則です。フォルダーの中身を把握させ、あなた自身も現状を把握します。
このフォルダー内のファイル構成を確認して、何が入っているか説明してください。
ファイルの変更はまだ行わないでください。
ステップ2:作業計画を出させる
次に、「何をどう変えるつもりか」を先に言わせます。ここで方針のズレに気づければ、書き換え後に戻す手間がなくなります。
Claude CodeにはPlan Modeという、すぐに編集させず計画を先に立てさせるモードがあります。Shift + Tab を押すと権限モードが切り替わるほか、「Plan Modeで進めて」と日本語で指示することもできます。
ステップ3:人間が確認して承認する
計画を読み、次の点を自分の目でチェックします。
- 変更対象のファイルは想定どおりか
- 消してはいけないファイルが含まれていないか
- 作業範囲が広がりすぎていないか
問題があれば、この段階で修正を指示します。ここが人間の一番大事な仕事です。
ステップ4:実行させる
承認したら実行させます。このとき、ファイルを変更する前には毎回許可を求めてくる仕様になっています。面倒に感じても、内容を読んでから許可してください。
ステップ5:結果を確認する
作業後は、必ず変更内容を確認します。VS Code版なら差分表示で、ターミナル版なら /diff やGitの git diff で確認できます。
この「調査→計画→承認→実行→確認」の5ステップを守るだけで、初心者の事故はほとんど防げます。慣れてきたら短縮すればよく、最初のうちは面倒でもこの順番を崩さないことをおすすめします。
コピペで使える初心者向け指示文テンプレート4選
指示の型を持っておくと、毎回考えずに安全な頼み方ができます。そのままコピーして使ってください。
1. 調査だけを依頼する
このフォルダー内を確認してください。
まだファイルの変更は行わず、次の内容だけを報告してください。
1.ファイル構成
2.各ファイルの役割
3.問題がありそうな箇所
4.修正する場合の作業手順
2. 安全に修正を依頼する
次の条件で修正してください。
・元ファイルは削除しない
・修正版は別ファイルとして保存する
・修正前に変更内容を説明する
・不明な点は勝手に判断しない
・作業後に変更箇所を一覧で報告する
3. Webサイトの修正を依頼する
このWebサイトのファイル構成を確認してください。
最初に以下を報告してください。
・使用している技術
・主要なページ
・修正が必要な箇所
・作業手順
・修正によって起きる可能性がある問題
私が承認するまではファイルを編集しないでください。
4. エラー修正を依頼する
現在発生しているエラーの原因を調査してください。
すぐに修正せず、最初に次の内容を説明してください。
1.エラーの原因
2.影響しているファイル
3.修正方法
4.他の機能への影響
5.修正後の確認方法
共通しているのは、「まだ変更するな」「先に説明しろ」「終わったら報告しろ」の3点です。
この3つを入れておけば、想定外の書き換えはかなり減ります。
最低限おぼえる基本コマンドとスラッシュコマンド
コマンドは大量にありますが、初心者が最初に覚えるべきものは限られています。
ターミナルから入力するコマンド
| コマンド | 機能 |
|---|---|
| claude | インタラクティブモードを開始する |
| claude "task" | 1回限りのタスクを実行する |
| claude -c | 現在のディレクトリで最新の会話を続行する |
| claude -r | 前の会話を再開する |
会話画面から入力するスラッシュコマンド
| コマンド | 公式の説明 |
|---|---|
| /help | ヘルプと利用可能なコマンドを表示する |
| /init | CLAUDE.mdガイドでプロジェクトを初期化する |
| /clear | 空のコンテキストで新しい会話を開始する |
| /compact | 会話をここまで要約してコンテキストを解放する |
| /context | 現在のコンテキスト使用状況をカラーグリッドとして視覚化する |
| /memory | CLAUDE.mdメモリファイルを編集する |
| /model | AIモデルを切り替える |
| /config | 設定インターフェースを開く |
| /permissions | ツール権限の許可・確認・拒否ルールを管理する |
| /diff | コミットされていない変更を確認する |
| /rewind | 会話またはコードを前の時点に巻き戻す |
| /usage・/cost | 使用状況コストを表示する |
全部覚える必要はありません。まずは /help・/init・/clear・/compact の4つで十分です。困ったら「/」を入力すれば、使えるコマンドの一覧が出てきます。
会話が長くなったときの使い分け
作業が長引くと、過去の指示や大量のファイル情報が溜まり、「以前の指示と混ざる」「重要な条件を見落とす」といった問題が起きます。そのときはコンテキストを整理してください。
| 状況 | 使うもの |
|---|---|
| 同じ作業を継続したい | /compact(要約して圧縮) |
| 別の作業を始めたい | /clear(新しい会話にする) |
| 何が読み込まれているか見たい | /context |
| 前回の続きから始めたい | claude -c |
| 特定の過去セッションを開きたい | claude -r |
「巻き戻したい」ときは /rewind が使えます。
会話やコードを前の時点まで戻せるので、変更が想定と違う方向に進んだときの保険になります。
CLAUDE.mdでClaude Codeに守らせるルールを決める
CLAUDE.mdとは、毎回守ってほしいルールを書いておく設定ファイルです。
プロジェクトのルートフォルダーに置くと、セッション開始時に自動で読み込まれます。
これを作るかどうかで、出力の安定感がまったく変わります。毎回「日本語で答えて」「元ファイルは消さないで」と書く必要がなくなるからです。
作り方
会話画面で次のコマンドを実行すると、プロジェクトを確認したうえでたたき台を作ってくれます。
/init
書く内容の例
# このプロジェクトについて
## 目的
初心者向けの生成AI研修資料を作成するプロジェクトです。
## 作業ルール
・回答は日本語で行う
・専門用語には初心者向けの説明を付ける
・既存ファイルを変更する前に必ず確認する
・元ファイルは削除しない
・変更する前に作業内容を説明する
・個人情報や機密情報を外部へ送信しない
・推測で内容を追加しない
・不明点がある場合は勝手に判断せず報告する
・作業後は変更したファイルを一覧で報告する
書くべき内容 / 書かなくてよい内容
| 書くべき内容 | 書かなくてよい内容 |
|---|---|
| プロジェクトの目的 | 毎回変わる作業内容 |
| 使用する言語・技術 | 長すぎる会社説明 |
| 守るべきルール・禁止事項 | 今回だけ使う指示 |
| ファイルの保存場所 | 関係のない過去の経緯 |
| 確認が必要な作業 | 同じ意味のルールの繰り返し |
| 完了時の報告方法 | 曖昧で判断できない表現 |
長く書けば良いわけではありません。矛盾した指示や曖昧なルールを大量に書くと、何を優先すべきか判断しづらくなります。
コツは、判断基準が一つに決まる書き方をすることです。「きれいに書いて」ではなく「見出しはH2を使用する」「インデントは半角スペース2個にする」のように書きます。
正しく読み込まれているかは /context で確認でき、内容の編集は /memory で行えます。
【重要】初心者が必ずやるべき安全設定7つ
ここが、他のどの手順よりも大事なパートです。
Claude Codeはファイルを書き換えられるツールなので、設定を誤ると不要な変更や情報漏えいにつながります。
なお、個人で試す分には下記の設定で十分ですが、部署やチーム単位で導入する場合は「誰にどこまで許可するか」を先に決めておく必要があります。組織としての線引きについては管理職向けAI研修でも扱っているテーマです。
【画像挿入位置】安全設定のイメージ図|alt="Claude Codeを安全に使うための設定項目の全体像"
設定1.案件ごとに作業フォルダーを分ける
デスクトップ全体や「ドキュメント」全体を作業対象にしないでください。
- 悪い例:C:\Users\ユーザー名\Desktop
- 良い例:C:\Users\ユーザー名\Desktop\Claude作業\ホームページ制作
1つの案件につき1フォルダー。
元データと作業データを分け、個人情報を含むファイルは入れない。最初はコピーしたファイルで試すのが安全です。
設定2.VS Code拡張機能で差分を見えるようにする
前述のとおり、変更前後の差分が見える環境にしておくこと自体が安全対策になります。
設定3.CLAUDE.mdにルールを書く
「元ファイルは削除しない」「変更前に説明する」といったルールを明文化しておきます。
設定4.権限を自動承認しすぎない
確認が面倒でも、次の操作は必ず内容を読んでから許可してください。
- ファイルの削除
- 複数ファイルの一括変更
- アプリやライブラリのインストール
- 外部サイトへの通信
- Gitへのコミットや送信
- データベースの変更
- メールや外部サービスへの送信
とくに、権限確認を省略するオプション --dangerously-skip-permissions は、初心者は使わないでください。名前のとおり危険性が明示されているオプションです。
権限の管理は /permissions から行えます。
基本方針は「読むだけは許可、編集は内容確認後に許可、削除と外部送信は毎回確認」です。
設定5.機密ファイルへのアクセスを禁止する
APIキー、パスワード、顧客名簿、契約書、認証情報などは、そもそも作業フォルダーに置かないのが最善です。そのうえで、.claude/settings.json に読み取り禁止のルールを書いておきます。
{
"permissions": {
"deny": [
"Read(./.env)",
"Read(./.env.*)",
"Read(./secrets/**)",
"Read(./config/credentials.json)"
]
}
}
この設定で、.env や secrets フォルダーへの読み取りを拒否できます。ただし、設定だけに頼らないこと。最も確実なのは、機密ファイルを作業フォルダーに置かないことです。
設定6.Gitで変更前の状態を保存する
Gitはファイルの変更履歴を保存する仕組みです。これがあると、誤った変更をされても元に戻せます。
git init
git add .
git commit -m "Claude Code作業前のバックアップ"
作業後は git diff で変更内容を確認し、問題なければコミットします。
Git操作に慣れていなければ、「現在のファイルを変更する前に、Gitで復元できる状態にしてください。実行するコマンドと意味を先に説明してください」と頼むこともできます。
設定7.通知を有効にして「待ち」に気づけるようにする
作業中、許可待ちや質問待ちで処理が止まることがあります。通知が無効だと止まっていることに気づけず、画面を何度も確認する羽目になります。
/config で設定画面を開き、通知の項目を確認してください。一般的なターミナルでは、通知方法をターミナルのベル音にすると、許可待ちや完了時に音で気づけます。
これは単なる便利機能ではなく、AIに作業させながら自分は別の仕事を進めるための設定です。
Claude Codeでやってはいけない使い方8つ
安全設定の裏返しとして、避けるべき使い方をまとめます。
- 重要なファイルを直接編集させる — コピーかGitで復元できる状態を作ってから
- デスクトップ全体で起動する — 関係のないファイルまでアクセス対象になる
- 個人情報を含むフォルダーで起動する — 必要な情報だけ匿名化して別フォルダーへ
- 内容を確認せず、すべて許可する — 削除や外部送信が含まれる可能性がある
- いきなり大量のファイルを変更させる — 最初は1ファイル・1機能から
- 出力結果を確認せず公開する — コード・文章・数値・リンク・固有名詞は人間が確認する
- 信頼できないMCPサーバーを接続する — 外部データや認証情報にアクセスされる可能性がある
- 危険な権限回避モードを使う — --dangerously-skip-permissions は初心者向けではない
なお、7のMCPとは外部サービスと接続する仕組みで、Google Drive・Gmail・Slack・GitHubなどと連携できます。便利ですが、接続先が増えるほど誤操作と情報漏えいのリスクも増えます。最初はMCPなしで使い、基本操作に慣れてから、必要なものを1つずつ、可能なら読み取り専用で追加してください。外部コンテンツを取得するMCPサーバーにはプロンプトインジェクションのリスクがあるため、接続前に信頼できる提供元かを確認する必要があります(Claude Code セキュリティ(公式))。
非エンジニアの業務活用例|プログラミング以外の使い道
「結局エンジニア向けでは?」と感じている方向けに、コードを書かない使い道を挙げます。
| 業務 | 頼み方の例 |
|---|---|
| データ集計 | 「このフォルダーのCSVを月別に集計して、表にしてください」 |
| 資料整理 | 「この文章を読みやすく整理して、修正版を別ファイルで作成してください」 |
| PDF整理 | 「フォルダー内のPDFのタイトルと日付を一覧にしてください」 |
| 議事録処理 | 「議事録から決定事項と次のアクションだけを抜き出してください」 |
| 文書チェック | 「この資料の誤字と表記ゆれを一覧で報告してください。修正はまだしないでください」 |
| 定型文の量産 | 「この案内文をもとに、送付先別に文面を作り分けてください」 |
ポイントは、「ファイルがたくさんあって手作業だと面倒」な仕事ほど向いていることです。逆に、判断が属人的な仕事や、間違えると取り返しがつかない仕事は、必ず人間が最終確認してください。
一方で、環境構築や複雑なトラブル対応は、非エンジニアにとってハードルが上がりやすい部分です。詰まったときは、Claude Code自身に聞くのが早道です。「今のエラーの意味を初心者向けに説明して」と聞けば、そのまま答えてくれます。
「そもそも生成AIを業務のどこに使えばいいのか分からない」という段階であれば、ツールの操作より先に業務の棚卸しから始めるほうが近道です。
その進め方は生成AI基礎研修で扱っています。
Claude CodeとChatGPT・GitHub Copilotの違い
似たツールとの違いを整理しておきます。
| ツール | 主な役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Claude Code | ファイル操作まで行うAIエージェント | 複数ファイルにまたがる作業、定型業務の自動化 |
| ChatGPT・Claude(チャット) | 相談・文章生成 | アイデア出し、単発の文章作成 |
| GitHub Copilot | エディタ内でのコード補完 | コードを書いている最中の入力支援 |
Copilotが「書いている手元を助ける」のに対し、Claude Codeは「作業そのものを代わりにやる」という違いがあります。役割が違うので、併用しても問題ありません。
まずはチャット型AIから慣れたいという方は、ChatGPT研修やMicrosoft 365 Copilot研修のように、普段使っているツールから入るほうが定着しやすい場合もあります。
よくある質問(FAQ)
Claude Codeは無料で使えますか?
無料では使えません。Proプラン(月$20、年契約なら月$17)以上の契約、またはClaude ConsoleのAPIクレジットが必要です。最新の金額は公式の料金ページで確認してください。
プログラミングの知識は必要ですか?
始めるだけなら必要ありません。日本語で指示でき、分からないことはClaude Code自身に質問できます。ただし、環境構築でつまずいたときや、出力内容が正しいかを判断する場面では、ある程度の知識があると有利です。最初は、間違っても影響が小さい作業から試してください。
WindowsでもMacと同じように使えますか?
使えます。WindowsはPowerShellで install.ps1、Mac・Linuxは install.sh を実行してインストールします。Windowsでは、Git for Windowsも入れておくとBashコマンドが使えるようになります。
会社の機密データを扱っても大丈夫ですか?
扱わないことを前提に運用を組んでください。APIキー・顧客名簿・契約書などは作業フォルダーに置かず、.claude/settings.json の permissions.deny で読み取り禁止も設定します。業務利用の際は、自社の情報取扱ルールを必ず確認してください。
途中で止まってしまいます。どうすればいいですか?
多くの場合、ファイル操作やコマンド実行の許可待ちで止まっています。画面に確認プロンプトが出ていないか見てください。気づきにくい場合は、/config から通知を有効にすると音で分かります。会話が長すぎて動作が不安定なときは、/compact で圧縮するか /clear でやり直してください。
まとめ|最初の1週間でやることチェックリスト
Claude Codeの使い方で最も大事なのは、コマンドを暗記することではなく、「AIに作業させ、人間が判断と確認を行う」という役割分担を最初に決めてしまうことです。
初心者が特に守るべきポイントは次の5つです。
- 案件ごとに作業フォルダーを分ける
- CLAUDE.mdにルールを書く
- 最初は計画だけを出させる
- ファイル変更前にバックアップを取る
- 権限と外部連携を広げすぎない
最後に、最初の1週間で片付けておきたい項目をチェックリストにまとめます。
- □ 作業専用フォルダーを作った
- □ 元ファイルのバックアップを取った
- □ VS Code拡張機能を入れた
- □ CLAUDE.mdを作った
- □ /context でCLAUDE.mdの読み込みを確認した
- □ 権限確認を無効にしていない
- □ 機密ファイルを作業フォルダーから除外した
- □ .env などの読み取り禁止設定を行った
- □ 通知機能を有効にした
- □ Gitで変更前の状態を保存した
- □ 最初はPlan Modeで調査させた
- □ MCPを必要以上に接続していない
まずは小さな作業から始めて、確認しながら任せる範囲を広げていってください。
ここまで読んで、「自分ひとりで設定するのは不安」「チーム全員に同じルールで使わせたい」と感じた方もいるかもしれません。
実際、個人で使う分には多少の失敗で済むことも、組織で導入すると情報の取り扱いや権限設計を先に決めておく必要が出てきます。どこまでAIに任せ、どこから人が確認するのかという線引きは、業務内容によって変わります。
法人向けの生成AI研修とAI顧問では、こうした導入時のルール設計から、実際の業務に合わせた活用方法の設計までをご支援しています。これまでに30業種120回以上の研修・講演を実施しており、導入事例・実績もあわせてご覧いただけます。
自社での進め方に迷っている方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
